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2021-11-04

10周年特別企画 福岡×豆田 対談

おかげさまで11月10日(水)でお店が10周年を迎える事となりました。

今回のブログでは10周年特別企画として

福岡と豆田の対談をさせていただきます。

では早速やっていきます。

美容師になるキッカケと美容学校時代

福岡 美容師になろうと思ったきっかけは?

豆田 小さい頃から髪を触るのが好きで友達の髪を三つ編みをしてあげたり、服をデザインする世界にも興味ありました。

最終的にヘアメイクしたなっていう思いがあったんだけど、美容師に先になった方がいいよと専門学校の先生方にアドバイスをうけたのがきっかけかな。

福岡 美容学校生活はどうでしたか?

豆田 奈良の田舎から大阪の学校にでたのもあっておっとりしてたから最初はなかなかみんなのペースについていけなかったかな。

福岡 例えば?

豆田 休み時間ぎりぎりまでのんびりしてたら、気づいたらみんな次の教室に行ってたり。。。周りは声かけてくれたりしないんや。って感じだった。

福岡 専門学校にいくと「我こそ成功してやる!」っていう熱持った人が多いもんね。

豆田 そうやね。通ってた学校が生徒数が多いという事もあって競争はすごかったよ。

福岡 有名な学校やもんね。風の噂によるとそんな中でもトップのクラスにいたとか聞きましたが。

豆田 そんなクラスにいたけど、上手な人なんて他にいっぱいいたしね。でも同じ志を持つ友達に出会って楽しかったよ。

豆田 そっちはどんなきっかけで美容師目指したの?

福岡 俺の話、長いで(笑)

高校生の時にサッカー部の1個上の先輩が練習終わりに部員の髪を切ってたんだけど、2、3人とかじゃなくてサッカー部以外にもかなりの人数切ってて、

それがめちゃめちゃカッコよかったのよ。それで先輩が引退して残していったハサミとクシがあったからそれで俺が同期の部員の髪を切りだして髪切る楽しさを知ってしまったって感じ。

その先輩を追っかけて同じ専門学校の門を叩きました。

豆田 美容学校はどうだった?

福岡 正直なところ、来るところ間違えたと思ったよ(笑)

みんな器用だし、しゃべったらめちゃくちゃ面白いしで本気で自分の居場所が無いと感じた。

ビューティフルライフのキムタク意識して外ハネパーマしてしてる人とかツイストスパイラルかけてカチューシャして窪塚を意識してる人とかウジャウジャいてたわ。

みんな自信にみなぎってる感じ。

クラスの女子ともすぐ仲良くなれるし、カラオケいっても歌うまいわで勝てるとこ1個もなかった。笑

豆田 それはへこむよね。

福岡 うん。成績表が毎月のように掲示板に張り出されるんだけど。これが屈辱でさ。もちろん俺の名前なんてないんだけど、

1個上の学年の成績ランキング見たら1位とか2位とかに高校時代のその先輩が常にランクインしてて、、、

豆田 すごいね。

福岡 年度末に学校で一番を決める伝統のカットコンテストがあるんだけどそこで

もうこれは1発逆転で優勝目指すぞって意気込んで

「先輩、カット教えてください」って泣きついて。。。

よほど俺が哀れに見えたのか、ウチこいよって言ってくれて夜中まで教えてくれてさ、

先輩のご指導もあってカットコンテストで優勝はできなかったけど

入賞はできたのよ、、、これが自信となって今もその時に費やした時間とか

感動が今の自分をささえてくれてるかな。

豆田 いい話やね。

福岡 その日をキッカケに自分の中で学校生活が180度変わって順位表にも少しは載れたし、何よりも毎日が楽しくなった。

もちろん本当によくして頂いた恩師や志の高い友人にも恵まれたということもあるんだけどね。

神戸に就職した理由と下積時代。

福岡 神戸のサロンに就職した理由は?

豆田 東京のサロンをいくつか受けたけどダメで大阪はちょっと違うかなと思ってた時に

友達に誘われて一緒に見学に行ったサロンが神戸でそこを受けたら受かった感じ。

神戸の街は程よく都会でせかせかしてない感じが自分に合うなっていう感覚がすごいあった

福岡 下積み時代はどうでしたか?

豆田 とにかく早くスタイリストなりたいっていうのがあったので

昇格試験やカットモデルにはよく声をかけてたかな。長期休暇の時は先輩と海外旅行に行ったりもしてたな。

福岡 僕からすると豆田が2年先輩になるけど、例えば他の先輩が1人カットモデルを入れるところを豆田は2、3人こなしてるような感じだったもんな。

豆田 当時3、4年かかるところを正直1年でスタイリストになろうとしてた。

無理だったけど。笑

福岡 営業中はアシスタントなのに親ぐらい離れたマダムからの指名もよくされてた記憶がある。

豆田 ありがたいことにそういうお声はいただいたかな。

そっちはなんで神戸へ?

福岡 淡路島出身からしたら神戸三宮、元町って憧れの地なのよ。

特別な存在ではあったし東京も考えたけど遊ぶには楽しいけど働く所じゃないなと思った。大阪は専門学校で1回挫折してるからあのコミュ力は自分には無いという苦手意識があった

豆田 私たちには大阪は難しいのかもね。下積み時代は?

福岡 最初から上手く行くタイプではないから。笑

俺は夜遅くまで練習してたんだけど同期の女の子は練習もしないで

先輩よりも早く帰るような前代未聞の肝の座ったスタッフ(⇦愛を込めた表現です)だったんだけど、

朝にオーナーが来るギリギリに出勤してきて練習用の人形を雑に持ち出して練習してるフリをするわけやねんけど。

豆田 練習してるフリなの?

福岡 俺にはそう見えたの。笑 でもオーナーからしたらこのスタッフは朝のギリギリまできて頑張ってるスタッフっていう仕組まれた印象操作もあって

ポンポン試験の査定が受かるのよ!時間ギリギリに走ってきてるからほんのり汗ばんでるから余計に頑張ってる感でるのよ!

豆田 汗とか関係ある?笑

福岡 三木谷さんが楽天立ち上げた当初、営業先行く直前にスーツ着た状態でめっちゃ腕立て伏せして

汗かいて息きらしたらほとんどの場合で話聞いてもらえるってみたことあるもん。

豆田 営業来られてゼーゼー言いながら汗かいてたら私は嫌だけどね。。。

福岡 今思えばその同期が合格基準を満たすだけの器用さがあったんだと思うけど

色んな意味でうまさがあったのかな。

そういう彼女から学ぶ事もあったのも事実。

豆田 要領の良さって大事やもんね。

スタイリストに昇格。転職を経て。

福岡 スタイリストになってからの話は?

豆田 色々あって奈良に帰ろうかなと本気で言ってたこともあったね。

福岡 言ってったね。一時期本当に美容師やめて派遣のバイトしてたもんね

その仕事が朝めちゃめちゃ早くて始発のるのに起こしたりしてたわ。

この頃はよく地元に帰りたい。っていうから(この時まだ付き合ってなかったけど)

それは絶対にもったいない!その才能を神戸でみせしめなきゃ!

って何回も説得したな。

豆田 美容師やめてたけど、やめてた間も友達や仲の良いカットモデルさんの髪は切らしてもらってたんだけどやっぱり楽しくて、美容師やりたくなって元町のサロンに再就職

福岡 まだまだそのころは一緒にお店をやるなんて全然考えてなかったね。

豆田 そうやね。ゼロからスタートだったから1日1日が必死で、手書きのチラシ書いて配ったりもしてたな。

福岡 その頃に書いてた手書きのチラシを見てくれてきてくれた人や、大学に出向いて声かけてカットモデルになってもらった人、ほんの数ヶ月ですけど派遣時代に一緒だった方が今もお客様ときてくれてるっていうのは本当にすごいないなと思う

豆田 本当にありがたいことです

福岡 その頃は僕は長年在籍していたサロンを退社して当時ではまだまだ少なかったフリーランスサロンへ

豆田 そこではどんな感じだった?

福岡 とにかく人数の経験を積みたいとは思っていたものの毎日15人ぐらい担当させてもらえるような環境で一人に掛けられる時間も短くて、、、毎日がヘトヘトで僕のやりたいことってこんな感じだったのかな。。。と疑問に思うようになってきて。。。ただ、周りの美容師さんは上手い人も多くてとても勉強になる日々でした。

そんな感じでお互い紆余曲折ありながらも豆田は軌道にのってさらに次のサロンいくよね?

豆田 友達が働いてた靴屋さんの社長さんが経営するサロンにスタッフやめるから声をかけてもらって

かなり迷ったけど自分のお店を持ちたいっていうのもあったからそれを伝えるとそれでもいいしやってみたらいいやん。って言ってくれて

福岡 本当周りの人に恵まれてるよね。

豆田 それでしばらく一人お店を任せてもらうようになって社長とご飯食べてる時に彼氏は何してるんだ?って聞かれてフリーのサロンでやってます。って言ったら

それだったらこっちに呼んで一緒にやったらいいよ。って言ってくれたよね。

福岡 そうだね。その話からすぐにご飯に呼んでいただいてありがたい話なんですけど僕らも最終的には自分のお店持ちたいんです。って正直に伝えたらそれでも

いいからこっち来て一緒にやりなさい。って言ってくださったね。

豆田 二人でお店で働かせてもらって好きなように色々勉強させてもらえたね。

福岡 靴屋のスタッフさんも本当良い人が多くて応援してくれて

豆田 今もその繋がりでたくさんの方に来ていただいてるね

目標だった独立。1日の積み重ね。若い世代へ

福岡 本当に色んな方のご縁もあって今があるよね。そちらで2年弱お世話になっって自分たちのお店を持つことに。

豆田 自分の好きなものに囲まれて好きなことをするのが夢というか目標だったから本当に嬉しかったな。

福岡 20歳で美容師になって30歳にはお店を持ちたいってイキって公言していたけど28歳ぐらいまではそんな可能性は1%もなかったから、それが叶って夢のようだった。でも実際始まるとやるべきことがたくさんあって浸ってるところではなくて1日1日精一杯やってきたら今日になった という感じかな。

豆田 周りのひとからは独立まで順調だったね。って声かけてもらえるけど全然そんなことないもんね。

福岡 そうやね。見えないところで色々あったしね。みなさんそうだと思うけど。

これからの自分の目標に向かって進んでいく若い世代に向けて何かありますか?

豆田 え?私が言えることはないかな。まだまだそんな立場にないというか。

アドバイスあるの?

福岡 あります!

豆田 あるんや。。。

福岡 自分の直感を信じてどんどん行動してみよ!スマートにいこうとしないでどんどん周りにも頼っていこ!

どんな形でも結果さえ良ければ全てよし。その結果も別に期限はないから好きなようにやればよし。以上!

子育てのとの両立

福岡 子育てしながらの美容師はどうですか?

豆田 どうですかって。笑 もちろん大変よね。最初の頃はその生活に順応するのは

むずかしかったかな。でもみなさんにアドバイス頂いたりしながら応援してもらえるからやっていけてるのかな。

福岡 本当に色々支えてもらってるよね。息子からしたら両親が美容師だから世の中の親はみんな美容師だと思ってたもんね。

保育園帰りに◯◯ちゃんのお母さんはもうチョッキン終わったの?とか聞かれて。え?違うよって。笑

豆田 そのエピソードは可愛いよね。私自身、実家の両親が自営で寂しい思いもしたけど仕事が忙しくて遊んでもらえないぶん一人遊びとか楽しかったけど一般のサラリーマン家庭に憧れたな。

福岡 めっちゃわかる。うちも父が工務店を営んでいたからお父さんには

スーツ着てピッチリ横分けしといて欲しかったな。でも1回ピッチリ横分けにされて散髪屋から帰ってきたことあったんやけど全然似合ってなくて。

豆田 いい意味で後先考えすぎずにボチボチやっていけたらと思うな。

福岡 本当そうやね。何も考えないわけにはいかないやけど考えすぎても思い通りにはならないやろうしね。仕事もプライベートもボチボチやっていこう。また10年後に対談企画やろうよ。

豆田 今の時代に活字の対談ってみるのかな?笑

福岡 見てくれる人は見てくれるし、見ない人は見ないから。別にそれでいいのよ。笑

10年以上に来てくれてるお客様に先月ぐらいに言われたんやけど初めてお店のブログを見たけど面白かった。って言われて僕的にはその事がめちゃくちゃ面白かった。色々あってそれはそれでいいいだとおもえた。

今度は質問コーナーやろかな?

豆田 インスタグラムでよくやってるやつ。笑

そのあたりは福岡に任せます

福岡 では需要があるようでしたら質問コーナーをさせていただきます。

豆田 今回の対談を見てくださったみなさま、ありがとうございました。

福岡 ありがとうございました。

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